第3回環境イノベータシンポジウムが横浜の慶応義塾大学、日吉キャンパスで開催されます

主催:
慶應義塾環境イノベータプログラム
文部科学省科学技術戦略推進費「戦略的環境リーダー育成拠点形成」事業の支援による

共催:
公益財団法人地球環境戦略研究機関/Institute for Global Environmental Strategies(IGES)
アジア太平洋地域適応ネットワーク/ Asia Pacific Adaptation Network(APAN)

テーマ:

  • 北東アジアにおける適応策
  • アジアの中の開発と環境リスク
  • 建築と都市計画における復興と再構築
  • スマートソサエティーと地域に根ざしたエネルギー革新

ここ10年の間でレジリエンス(resilience:苦難からの回復力)という概念は、非常に広範な分野において重要なトピックとなり、経済学や政治学から建築学や都市計画、心理学、人口学まで多くの分野に影響を与えている。これは、原因は様々であれど、世界の激変に対処・適応するための政府や個人の能力に関心が高まっていることを反映している。苦難や災害からの復興は我々の未来にとって重要であるものの、持続可能な形での復興には相応のイノベーションが必要となってくる。まさしく、言うは易く行うは難し、である。

日本において、今、レジリエンス(resilience)といえば、それは2011年3月に発生した大震災からの復興という事になる。今回の大震災はこの国が数十年にわたって当たり前のように受け入れていた政策決定や社会規範を再検討するきっかけとなった。復興はよりレジリエント(resilient)な社会を形成する良い機会になるという見方もある。しかし、復興がどの方向性に進むべきか、また、レジリエンス(resilience)そのものが何を意味するか、自明ではない。目前の要望に応え復旧を急ぐか、より深い変革を敢行するべきか、決断力が問われている。復興が進むにつれ状況が錯綜し、変革はどこでどのように組み込むべきか、不確実性が増している。これらの問題はグローバルな気候変動から直接的に引き起こされているわけではないが、近年世界中で頻発している暴風雨や洪水、それらに伴った停電といった極端な天災によってもたらされるような問題と多くの部分で共通している。

現在、評価と行動の間に大きな隔たりがある。問題への理解は徐々に進んできているが、解決策についてはまだまだはっきりとしていない。今年で3回目となる本年の環境イノベータシンポジウムでは、実際の行動を起こすにあたって、また、レジリエンス(resilience)の構築に関して、不確実性を減らすべく革新的な手法を試みている研究者と実務家が一堂に会する。答えは唯一ではないであろうが、実践に伴う知識の蓄積が、変革に必要なイノベーションを促進すると考えるからである。

このシンポジウムは気候変動適応策とレジリエンス(resilience)の両方におけるイノベーションの実践に焦点を当てている。短期・長期の変革を目指す計画とその実現方法、小規模、大規模な変化へのレスポンス、そこにある技術と政策の役割など、示唆を与えてくれる講演と報告が期待できる。

今回のシンポジウムはワークショップ形式で行う。2日間のプレゼンテーションとディスカッションを通して知識を共有し、レジリエンス(resilience)と変革に向かう方向性を問う。シンポジウム終了後はプレゼンテーションとディスカッションの結果を出版する予定となっており、幅広い分野からの積極的な参加を期待している。

ウェブサイト: http://ei.sfc.keio.ac.jp/index.php?option=com_content&view=article&id=300&catid=61&Itemid=69&lang=ja

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