APNは地域内の開発途上国による共同研究への積極的な参加を促し、また共同研究によりもたらされる利益をそれらの国々へ還元することにも努めています。
APNは研究結果が科学に基づいた地球変動問題への適応戦略や政策決定または科学的能力開発に貢献することを確信しています。
そして地球全体の環境に関して相互に影響しあうそれぞれの地域の役割を認識し、APN はその支援する研究が、他の地域で進められているプロジェクトまたは地球規模の研究プログラムの下で実施されている活動などと連携して行われるよう努力しています。
APNの歴史
APNは1990年に行われた地球変動に関する科学研究と経済学研究に関するホワイトハウス会議の結果設立されることになりました。その会議で ブッシュ大統領(当時)は南北の科学者の協力を図るため、政府間レベルで地球環境変動研究に取り組むことのできる3つの地域ネットワークを発足させようと 世界各国に呼びかけました。これに沿ってヨーロッパ・アフリカ、南北アメリカ、アジア太平洋という3つの地域での討議が進められることになりました。
第1回政府間会合(IGM)/科学企画グループ会合(SPG)をタイのチェンマイで開催し、1996年APNは正式に発足しました。
1997年には地球変動研究に関する科学研究プロジェクトへ支援提供とその応募に関するプロセスが整えられています。
以来、APNの活動は着実に進化していま す。2010年には第15回政府間会合が韓国・釜山で行われ、第2次期間の終了とともに新たな第3次期間(2010-2015)の始まりを迎えました。
ビジョン
アジア太平洋地域の国々が地球変動問題に取り組み、科学に基づいた効果的な適応戦略、能力開発に成功すること、そして科学と政策との効率的な連携を築くこと。
APNの使命
APNの使命は、アジア太平洋地域で起こっている地球の環境制御・生命維持システムの変化を調査し、アジア太平洋地域の持続可能な発展を可能にすることにあります。 そのためAPNは以下にあげる調査・研究に対し支援を行っています。
- 自然現象と、人為的活動の両観点から、地球変動を確認し、説明し、予測するもの
- 自然のシステムおよび社会システムにおける地域的・地球規模的脆弱性を評価するもの
- 科学的知見に基づき、地域的変動に対して適切に対応し、持続可能な開発に寄与する政策立案に貢献するもの
APNの目標
- 地域に関連する地球変動研究における地域連携の支援
- 科学者と政策決定者間の適切な連携強化、科学的知見の政策決定過程への提供、及び、科学的知見の一般社会への提供
- 地域内の国々の科学技術的能力の向上と研究基盤の開発支援及びノウハウ・技術の移転
- 他の地球変動研究ネットワーク ・ 機関との協力
基本的な活動戦略
- 地域における地球変動およびその影響への理解を深めるとともに、地球変動が重要な要素であるとの観点に立脚した政策決定のための科学的根拠の形成に貢献する研究を促進すること
- 科学的能力開発を推進し、地域における地球変動問題への関心を高めること
- 政策決定者、研究者と協議しながら、現在存在する、またはこれから高まってくるであろうニーズを明確にし、新たな問題についても指摘していくこと